湖東生コン協同組合

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コンクリート品質管理監査会議

コンクリート品質管理監査会議

【2002年制定】コンクリート標準示方書ー施工編より抜粋

8章  レディーミクストコンクリート 8.2 工場の選定

  1. 工場は、原則としてJIS表示認定工場で、かつコンクリート主任技士またはコンクリート技士の資格を持つ技術者、あるいは、これらと同等以上の知識経験を有する技術者が常駐している工場の中から選定しなければならない。
  2. JIS表示認定工場が工事現場近くにない場合には、使用材料、諸設備、品質管理状態等を調査し、指定したコンクリートの品質が実際に得られる工場を選ばなければならない。
  3. 工場の選定に際しては、現場までの運搬時間、荷卸し時間、コンクリートの製造能力、運搬車数、工場の製造設備、品質管理状態等を考慮しなければならない。
  4. コンクリートの品質管理状況が良好な工場から選ばなければならない。

【解説】

1について
レディーミクストコンクリート工場は、その製造設備、製造技術、品質管理状態等において著しい差がある。そこで経済産業省では工業標準化法に基づき工場の申請により、設備、運営、管理等がJISに適合するコンクリートを製造する条件を満足するものであるかどうか、製造するレディーミクストコンクリートがJISに適合しているかどうか等について、「レディーミクストコンクリート審査事項」を設けて審査し、合格した工場にはJISマーク表示の認定を与えている。

3について
工場の選定にあたっては、1のほかにコンクリートの運搬時間が重要な要因となる運搬中におけるコンクリートの品質変化を考慮すると、運搬時間はなるべく短いほうがよい。したがって、JIS規格品のコンクリートの場合には、JIS A5308に定める時間の限度内にコンクリートが運搬、荷卸しできる距離にある工場を選定しなければならない。また、JIS A5308によらないコンクリートであっても、同規格に準じた運搬、荷卸しのできる距離にある工場を選定するのがよい。
この示方書では、練混ぜから打込みを終わるまでの時間を、外気温が25°Cを超えるときで1.5時か以内、25°C以下のときで2時間以内を標準としており、工場の選定にあたっては、打込みに要する時間も考慮して、1.5時間で打込みを終えられる距離にある工場を選定することが望ましい。また運搬時間は、搬路の交通混雑状況や天候等により変動するので、これらの変動も考慮して工場を選定することが重要である。
コンクリートの打込みを円滑に行うためには、打込み速度に合ったレディーミクストコンクリートの供給が必要である。したがって、工場の選定には工場の製造能力、運搬能力等も考慮しなければならない。

4について
JIS表示認定工場数も4,000を超え、これらの工場間に品質管理状況の格差が生じていることも現実である。全国生コンクリート工業組合連合会では、産・官・学の体制からなる全国統一品質管理監査制度を発展させ、全国品質管理監査会議の策定した統一監査基準に基づいて、地区品質管理監査会議が工場立入り監査を行っている。この制度は、レディーミクストコンクリートの品質管理の透明性、公正性を高め、信頼性の高いコンクリートを供給することを目的とするもので、レディーミクストコンクリート工場の選定にあたっては、この監査に合格し、マークを取得した工場から選定する必要がある。さらに、全国品質管理監査会議の監査結果を参考にして、所要の性能を満足するレディーミクストコンクリートを安定して供給可能な工場かどうかをあらかじめ確認しておくのが望ましい。